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まさにバロック的書物――ヴェール=襞が存在の原理だ 春木有亮
文学史上の『狭衣物語』を「物語的なもの」から距離をとる「反物語」として評価――幅広い物語読みの経験に裏打ちされた目を持つ日本文学研究者、鈴木泰恵の二冊目の単著であり遺著 斉藤昭子
十七世紀から十八世紀の文化の真諦を明らかに――ヨーロッパ文化芸術全般に関心のある読者に一読を勧めたい刺激的な文化史の本 吉住磨子
炎心秘めた「優生テロ」事件総体の解体と対峙――通例のルポルタージュをはるかに凌ぐ広がりと深さ 宗近真一郎
女性参政権運動を率いた指導者の人生を再解釈する――その政治行動に一貫性がないように見えたパンクハースト夫人を、最初から最後まで弱者のために闘ったフェミニストとして再定義 佐藤繭香
現実と格闘する哲学者ロックの姿を描き出す――二十世紀のイギリスを代表する政治思想家にして名うての伝記作家モーリス・クランストンが執筆した、ロック伝の嚆矢にして古典 小城拓理
人間の営為は結果ではなく過程にある――子どもの造形に関する常識を突き破り、現代芸術の本質を捉え直そうともする、「生きる意味」を考えるヒントが満ち溢れている書 宮田徹也
手紙や文書、詩などを用いて、当時の中国の人びとの暮らしや情景が映像的に描かれる――各時代を力強く生きぬいた女性の紹介も目立つ 吉田和樹
大川小学校の悲劇には「なぜ」がいっぱい――寺田和弘監督『「生きる」 大川小学校 津波裁判を闘った人たち』 名取弘文
最先端の脳科学は精神分析に接近する……!?――脳内免疫細胞ミクログリアの研究が迫る無意識の正体 川端洋
中井久夫的佳品――精力的な翻訳活動で知られる若き精神科医の論文/エッセイ集 清水健信
他人のお金の話は面白い――24年という短い生涯の節目節目で発生したお金のこと、そして一葉のお金との関わり方を事細かに記録した評伝 泉ゆたか
HOMEを求めて 伊藤詩織氏インタビュー(聞き手・睡蓮みどり氏)
革新性、革命性溢れる一冊――短歌のいのちは、そのしらべにあるのではないか 林浩平
バーレスク劇場の舞台裏をのぞき見る――犯行の根底に潜む偏見とは 江戸智美
「言葉の絵の具」により人物を照らし出す光をも描き込む、作家的視線を触知する――虚構空間としての「中間地帯」に「ロマンスの磁場」を発生させ、その空間に立ち現れる人生の真実について探究 小宮山真美子
後藤明生はなぜ、あれほどまでにおもしろいのか――朝鮮からの引揚体験を基軸に、作家が実人生をいかに小説化したか、時系列に沿って語り切る 石橋正孝
目の前に置かれた鏡のような本――著者の書く言葉は、他の者の「祈り」のための「糧」、責任論やイチゼロでの思考のような、社会に散らばる呪いを解くための重要なヒントになりうる 荒木菜穂
「痛み」という踊り場で――血赤の戦士(ファイターレッド)文月悠光に全身でエールを送りたい、胸のすく詩集 宮尾節子
本邦初の近世日本ヴァイオリン受容史を祝して――豊かな地理的視座と、充実した図像資料 上野正章








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書店別 週間ベストセラーズ
■東京■東京堂書店様調べ
1位 マチズモを削り取れ
(武田砂鉄)
2位 喫茶店で松本隆さんから聞いたこと
(山下賢二)
3位 古くて素敵なクラシック・レコードたち
(村上春樹)
■新潟■萬松堂様調べ
1位 老いる意味
(森村誠一)
2位 老いの福袋
(樋口恵子)
3位 もうだまされない
新型コロナの大誤解
(西村秀一)

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