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わたしたちには想像不可能なポスト資本主義は、外からとつぜんもたらされるかもしれない――格差や抑圧など、その問題点ははっきりとしているにもかかわらず、外部へ抜け出すことが困難なもの。それが資本主義だ。ポスト資本主義への転換は可能か 飯盛元章
沖縄基地問題をめぐる膠着した議論をグローバルな比較の視点でほぐし直す――沖縄と他国の基地問題がどのように異なるのか/類似するのかについて考察する素材を提供 佐藤壮
慰安婦問題をめぐる「理論枠組みに収まる定型ストーリー」を批判的に問い直す――従軍慰安婦という経験を強いられた女性たちの「主体性」を直視 古久保さくら
太平洋の東から見た日本近代移民史――北東アジアから豪州にかけての西太平洋地域と北中南米の移民史研究の分断状況をつなげ、両地域の連動を明らかにする 中山大将
ジェンダー主流化のもとで何が隠蔽されているか――女性の包摂による軍事化のカモフラージュ機能に警鐘を鳴らす 土野瑞穂
阪神都市圏の近代化を学ぶ旅――学際的研究アーカイブとして大きな価値をもつ書 田中尚人
核兵器の使用とその威嚇は、どのようにしたら倫理的に誤りとなるのかを問う――理想主義と現実主義の二項対立における「中間」の立場から「超越」して、独自の論理を展開することに成功 上野友也
沖縄戦後史における「沈黙」を聴き取る場所――伊江島米軍LCT爆発事件を沖縄戦前から現在に至る歴史のなかに置き直し、「社会的記憶」に挑む 岡本直美
現在生じている事態を深く正確に理解するためのいくつかの視座――両用的技術の出現による「技術」の軍民ボーダレス化が段階的進行し、ついには「軍民融合組織」の登場という衝撃的な未来像が鳥瞰的に提示される 藤岡毅
「良心的戦争・兵役拒否」の視点――抵抗する「信念の倫理」と創造する「市民責任の倫理」の併存による平和の論理を提示する 饗場和彦
追悼、鎮魂というフレームを破る「ことば」の喚起――「死者たちからの触発に応える」というかたちで起草された、この二十年ほどの時空に五つのパートで構成されたエッセイと批評の書 寺田操
デジタルとファイナンスのブラックボックスの闇の中――パンドラの箱に最後に残る「希望」を殺さぬために、今、何が求められているのか、社会や個人に何が可能なのか 折戸洋子
デジタル化時代の「目に見えない戦争」に着目――ハイブリッド空間で起きている戦争の現実をはっきりと認識させる最適の書 岩本誠吾
五次元の視座から地球史を俯瞰――神話と現代の政治情勢の相似性に繰り返し触れられる 健部伸明
「視野の狭さ」が美点の書――釧路湿原が出てくる作品の存在を、すべて肯定して網羅 川口則弘
エンターテインメントかつシミュレーションとしてのSF――壮大な時間スケールとミクロとマクロの視点で様々な世界の追体験へといざなう 渡邊真里
中上健次を「いま」読む意義――中上健次の「思想文学」を論じる 対談 渡邊英理×内藤千珠子
不適応的な行動から適応的な行動への置き換えをどのように行っていくのか――困っている当事者やその家族にとっても読む価値がある書籍 北川清一郎
安吾が残した仕事に少しでも興味を持つ読者にとって、必読の書――出発期から晩年まで、安吾の仕事の総体を捉えようとする著者の狙いと方法は明確だ 山根龍一
身体的構えで理解する――哲学・社会学・心理学等から堅牢に私論を位置づける知的企て 佐々木掌子








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■東京■東京堂書店様調べ
1位 マチズモを削り取れ
(武田砂鉄)
2位 喫茶店で松本隆さんから聞いたこと
(山下賢二)
3位 古くて素敵なクラシック・レコードたち
(村上春樹)
■新潟■萬松堂様調べ
1位 老いる意味
(森村誠一)
2位 老いの福袋
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3位 もうだまされない
新型コロナの大誤解
(西村秀一)

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