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近代化の新しい状況に即応して生きるロング・テラワン村民の粘り強さ――村の過去一五〇年ほどの歩みを諸史料と聞き取り調査から再現し、その現在の姿を描き出す 津上誠
乖離を見せるゲーデル像の楽屋裏を覗く――デル文書の意義はいったいどこに位置づけられるのだろうか 金子洋之
「じくざぐとした風景観」を丹念に追跡する――利根川の水音を聞きつつ、また著者の長い人生の記憶の歴史と、その地をめぐる跫音が聞こえてくるような書 中山弘明
近代家父長制に対する文学的な抵抗――広壮な知の集積を有効的に役立ててもらいたい 矢澤美佐紀
深海の底にプラスチック・ごみが溜まる、それは人間に戻ってくる――クレイグ・リーソン監督『プラスチックの海』 名取弘文
家庭でも職場でもない、第三の空間を駆け回る大人の女性たちの連帯の記録――サッカーと人生、サッカーと政治、サッカーとフェミニズムがあらゆる面で交差する きくちゆみこ
時代を超えて交差する思考と対話――テクノロジー的全体主義に抗するために 田中智輝
環境社会学、障害学の視点から、被害とは何か、障害とは何か、胎児性水俣病患者たちが自分らしく「どう生きていくのか」を問う――被害と障害、補償と福祉に向き合う学問の「課題責任」 田㞍雅美
歴史の「実体」に肉薄する方法論――美術研究者の側から、イギリス文化の歴史的研究を試みる 田中裕介
日本による沖縄の〈包摂的排除〉を問い続ける思想的営為――民衆・民族の視座から国家を批判し、相対化する思考を積み重ねる 小松寛
多様なアクターの関与を通じて実現する意思決定のプロセスの実現に寄与――科学技術ガバナンスの基本的な理解を超えて、そのあり方についての議論へと読者を誘う 見上公一
巻き込まれ、巻き込んでいく――連鎖を引き起こす「わたし」の動きには終着点がない 渕上千香子
奥行きを持つ立体的な構築物として立原道造文学を評価する――読者もまた自らの立原イメージの再検討、再構築を迫られる 野坂昭雄
「真理」の追求をやめない――アートや「人間らしさ」だって歴史的に構築されたものだ、それとは違うものをどうつくっていけるか、探す努力をこれからも続けていく必要がある 対談 宮田徹也×ペドロ・エルバー
研究者はいかなる思考のもとで戦時研究に携わったのか――研究者の思想的背景の解明を試みる 井上美香子
米軍基地の「不可視化」を可視化する試み――沖縄住民による「非暴力直接行動」の歴史的意味の掘り下げも必要 秋山道宏
外務省による文書管理の壮大な物語り――明治・大正・昭和戦前期から現代に近づくほどに熱を帯びていく筆致と、史料を基にした淡々とした語り口によって紡がれる、文書管理にたずさわった“主人公”が入れ替わり立ち替わり登場する群像劇然とした構成の魅力 熊本史雄
現代はまさにアーレント的問題状況に溢れている――アーレントを読む際の手がかりとなるだけでなく、読者がアーレントからさらに思考を進める際の手がかりともなる「読本」 伊藤洋典
我々が経験していることの闇をあぶり出す哲学カフェ――アーレントの思想に沿った意味での人間の活動の奇蹟とともに、二十一世紀初頭の日本での哲学カフェの実践の軌跡をたどる 小山花子
いかに性的な欲望と向き合い、作品化したのか――新出の資料をも駆使した、信用に足る新たな谷崎入門 森岡卓司








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書店別 週間ベストセラーズ
■東京■東京堂書店様調べ
1位 マチズモを削り取れ
(武田砂鉄)
2位 喫茶店で松本隆さんから聞いたこと
(山下賢二)
3位 古くて素敵なクラシック・レコードたち
(村上春樹)
■新潟■萬松堂様調べ
1位 老いる意味
(森村誠一)
2位 老いの福袋
(樋口恵子)
3位 もうだまされない
新型コロナの大誤解
(西村秀一)

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