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「黒い太陽」を追いかける――過剰なエネルギーを華麗な文飾で展開させる作品はリアリズムから遠く離れ、神話的な混沌の世界へと読者を導く 中沢けい
経済成長は「幸福」に非ず――インド共産党毛派のゲリラ戦士と民衆の関係を、生活を共有しながら克明にえがきだす 酒井隆史
テクストの〈変異〉に呼応する読者の〈変異〉を、行為遂行的に生成――小説読解の〈現場〉における著者の格闘と、鮮やかな矜持が刻み込まれている 山本亮介
商品としての浮世絵の流通や受容の実態に迫る快著――新鮮な商品だった錦絵の需要と供給の力学は、現代にも通じる 佐藤至子
日本の憲法裁判のあり方を言語哲学の手法を使って解析――「ノイラートの船」の比喩から司法のモデルを描き出す 成澤孝人
【クロスレビュー①】圧巻の「萌えの現象学」――批評の正道的な手法に似た形で「アニメ」にアプローチする 藤田直哉
ゴルフで生活態度、演技の心構えを優雅に――『昭和残侠伝』シリーズの風間重吉、名文家としても知られる俳優・池部良がゴルフを通した多様な人たちとの通交の様子を活写 村木哲
最大の被害国ベラルーシの事故後四半世紀の公式記録――福島原発震災後の日本にとって貴重な資料の邦訳 新庄孝幸
歴史社会学的な視点に支えられた精神医学の書――症例研究や医学理論の検討にとどまらず、うつ病に関する他書とは一線を画す 西本郁子
インドネシアと日本の関係に、「アジア主義」が作用したことを証明する――近代日本史の背景にある、反帝国主義の思想と行動 鈴木義昭
【クロスレビュー②】二一世紀の物語を生き、とらえるための視座を提示――物語論としても文化論としても参照されるべき力作 小森健太朗
すぐにでも出かけたくなる旅ガイド――行きたい場所があり、その場所で素直に感動するという感性に共感 山井悟
ひろく深く、「狐とハリネズミ」のように――「どこにもいないあなた」という他者をどう想定すべきか考えながら読者は理論的にも、人間的にも学ぶことができる 大貫恵美子
◆2013年上半期読書アンケート◆ 澤田直ほか46名
漂泊、放浪観のような深淵もまた、成長しなければならぬ──晩年の村上護には放浪、漂泊者より、陸着者・惟然の相貌を重ねていた 齋藤愼爾
ディスコミュニケーション、いわば、夫婦の宿命──モノローグは静かに溶け合い、暮れていく愛は、ふたたび明けるが…… 八木寧子
あなたもわたしも皆が政治の当事者だ 対談 杉田敦×齋藤純一
「革命の友ではない枢密顧問官ゲーテ」という新たなゲーテ像を提示──既存の社会の保守主義者や用心深い改革者とは異なる立場にいた 波田節夫
周到な過剰さ──アイルランド文学の話法との接触から生み出された、カモノハシのようなジャンル不分明の著作 諏訪友亮
悲痛な叫び声にも似た言葉のなかにひっそりと隠された希望の光








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『【新版】クリストとジャンヌ=クロード ライフ=ワークス=プロジェクト』
書店別 週間ベストセラーズ
■東京■東京堂書店様調べ
1位 マチズモを削り取れ
(武田砂鉄)
2位 喫茶店で松本隆さんから聞いたこと
(山下賢二)
3位 古くて素敵なクラシック・レコードたち
(村上春樹)
■新潟■萬松堂様調べ
1位 老いる意味
(森村誠一)
2位 老いの福袋
(樋口恵子)
3位 もうだまされない
新型コロナの大誤解
(西村秀一)

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