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なんて愚かな「美しい国」なんだろう――事件から三〇年の世相の変化を考えさせる、たぐいまれなルポ 増田幸弘
イタリア・ルネサンスという分野は今なお刺激と発見に満ちた尽きせぬ磁場だ――一五世紀のイタリアにおける人文主義の勃興と政治といった文脈に作品を位置づける 宮下規久朗
憤怒の視線は、一貫して理不尽な権力の網の目を突き割いていく――情況を鮮鋭に切開していく時評 村木哲
瑞々しい詩女神の霊感――彼女の詩が日本語読者のもとに届けられた意義は大きい 林みどり
歴史的・社会的文脈の中で母親について捉える――世代という視点で娘・母・祖母、その関係を理解しようとする 東海林麗香
庶民レベルの倫理、「地政心理学」で半島と列島を読み解く――国家や官僚、アカデミックな「上から」ではなく、「下から」のアプローチで諸状況を考察 藤江昌嗣
現在の日本における証券市場の中核とも言うべき日本取引所グループにより編纂された証券市場成立史――バブルについて証券取引所と証券会社がなしたこととなさなかったことを明確にする責務がある 片岡豊
ナショナル・アイデンティティの多文化間比較をテーマとした共同研究の成果――世界各地におけるナショナル・アイデンティティのあり方を考察した論集 土田映子
「思索」を跡付けながらクンデラの小説の技法を解明――さまざまな論点をめぐる議論は手堅く、その論述は要領よくまとめられている 赤塚若樹
カミュ的語彙の内実をあざやかに解き明かす――引用された言葉と並んで、強い磁力を放ちはじめる 三ツ堀広一郎
墓の移動が都市移住者にもつ意味を論じる――墓や遺骨をめぐる今日的実践と判断の積み重ねに着目 武井基晃
カフカ文学の「ありのまま」に迫る道――「見る」ことは「知る」ことに通じており、暗闇に光を投じることでもある 三谷研爾
暴力的な植民地主義と支配地域への宣教との共犯関係を浮かび上がらせる――「日本のイスラエル化」という同時代現象を歴史的に構造化する 臼杵陽
ドキュメンタリーは怒りのある告発を封じるべきなのか?――誰もが自由に生き生きと生きられる「共和国」をつくる理想 藤岡朝子
村上春樹の多彩な表現領域を網羅――テクスト分析はもとより、文学理論、政治的な課題などを複雑に交差させつつ議論が展開 奥田浩司
老いを受容する心情には誰もが共感――現代の読者に是非読んでもらいたい作品 立川信子
「生々しさ」へ肉薄する怒りの書――ナチ・ハンターの最大の敵は無関心や罪の意識の希薄さであった 柳原伸洋
熊楠にとって猫はどこまでも身近な存在であった――どうやら熊楠は、特定の猫ではなく、猫一般が好きだったようだ 唐澤太輔
宗教性を意識せざるを得ない、信仰をもつ臨床家の内面の葛藤に迫る――ノンクリスチャンの臨床家にも参考になる内容 谷山洋三
従来の琉球の歴史観に一石を投じるスリリングな考察――琉球国における王の出現を一貫して問う 末次智








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■東京■東京堂書店様調べ
1位 マチズモを削り取れ
(武田砂鉄)
2位 喫茶店で松本隆さんから聞いたこと
(山下賢二)
3位 古くて素敵なクラシック・レコードたち
(村上春樹)
■新潟■萬松堂様調べ
1位 老いる意味
(森村誠一)
2位 老いの福袋
(樋口恵子)
3位 もうだまされない
新型コロナの大誤解
(西村秀一)

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