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同人誌時評
父を忌み嫌いながらもそのDNAが自分に流れていることを心の奥底で願う根場至の小説(「私人」)――青年期の西行の姿を綴る奥野忠昭の歴史時代小説の力作(「せる」)。詩人たちの活躍に瞠目 志村有弘
史実と虚構の境界を楽しむ(『島の墓標』『出島甲比丹』)――臭い過敏症や居場所喪失など“今”を写す――『きらいなにおい』『居場所』 越田秀男
北村くにこの二代にわたる商家の物語を描く規模雄大な作品(「人間像」)――本千加子の大正・昭和期の大阪・大和郡山の遊郭に生きた女人の物語(「黄色い潜水艦」)。資料的価値の高いエッセー群 志村有弘
限界芸術からバリアフリーアートへ――箱に棲む人間『箱の中』、殻を捨てたナメクジ『生きものの眼』 越田秀男
岡山晴彦の友情の絆を綴る童話劇(「Pegada」)――丸山修身の古い証文などから一家の歴史の謎解きをする小説(「文芸復興」)、孤愁・寂寥感を綴る詩歌群 志村有弘
琉球「黒島口説」の“気色”に込められた心出発は遂に訪れず――博多湾・能古島の回天基地 越田秀男
運命に翻弄され生きた母娘を描く安久澤連の民話風な時代小説(「仙台文学」)――「生きていればいい」という人生に意義を認めることのできない若者の姿を描く逆井三三の小説(「遠近」)。読ませる数々の随想 志村有弘
読み解くよりも「音」を聴け(西田勝)――文藝“別人”誌『扉のない鍵』創刊、多彩な表現の横断や越境めざす 越田秀男
岸和田の合戦を綴る中野雅丈の歴史小説(「樹林」)――岡っ引夫婦の謎解きを描く牧山雪華の時代小説(「あるかいど」)、現代小説の力作・佳作 志村有弘
〈日常〉をつくる、疎む、壊す、奪う――志賀康「さあ、俳句はすでに成立した形式なのか」 越田秀男
豊岡靖子の光明皇后を描く歴史小説(「あべの文学」)――萩原有記の庶民に視点を置く平安絵巻(「狼」) 志村有弘
タイトルに込められた“想い”の競演――行き詰まった世界を超えていく新たなフィクションを(片山恭一) 越田秀男
一徹で、精力的な老人の姿を示す小網春美の異色作(「北陸文学」)――盗賊袴垂を描いた森下征二の豊かな想像力(「文芸復興」) 志村有弘
ズレ、乖離、分裂、閉塞、解放――震災2000日「依然として立ち往生し、ことばを創り出しかねている」 越田秀男
高齢化社会、今をどうするかを考えさせられる堀井清の作品(「文芸中部」)――妻へのひたむきな愛を綴る上田蝉丸の作品(「渤海」) 志村有弘
若者、中年、老人、それぞれの心の葛藤劇――人間になったピノキオは再び木の人形に還る 越田秀男
戦時の闇を示す市川しのぶ「鬼夜叉」(「弦」)哀しくても、生きる心――三沢充男と馬場雅史の小説(「こみゅにてい」・「民主文学」・「奔流」)、秋田稔の滋味溢れる探偵小説談(「探偵随想」) 志村有弘
〈寄処〉を求めて彷徨する人びと――〈寄処〉を拒否した孤立無援の思想も牧歌に変ずるか 越田秀男
戦争を危惧する詩歌群――西郷隆盛の首の真相を描く柴垣功の歴史小説(「詩と眞實」)、路通への芭蕉の優しさや門人の嫉視を綴る大原正義の作品(「日曜作家」) 志村有弘
大学を退職した主人公を描く、井本元義の小説(「海」)――山毛欅と桂の景色を通じて言葉を超えた関係を生みだす(「裸人」)、戦争孤児をテーマとした複数の作品も目を引く 越田秀男








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書店別 週間ベストセラーズ
■東京■東京堂書店様調べ
1位 マチズモを削り取れ
(武田砂鉄)
2位 喫茶店で松本隆さんから聞いたこと
(山下賢二)
3位 古くて素敵なクラシック・レコードたち
(村上春樹)
■新潟■萬松堂様調べ
1位 老いる意味
(森村誠一)
2位 老いの福袋
(樋口恵子)
3位 もうだまされない
新型コロナの大誤解
(西村秀一)

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