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同人誌時評
拡大する恐怖と不安のなかで――宮沢賢治と震災を重ねる木下長宏の「〈失われた時〉を見出すとき」(『あまだむ』)、表現のうえから大震災に立ち会う夏石番矢の「津波と原子炉」(『吟遊』) たかとう匡子
老人文学の数々に注目――千年に一度の大災害、東日本大震災・原発被害に慟哭する作品の数々。この悲痛な叫びに耳を傾けよ 志村有弘
教えられることの多い秀作多数――胸が抉られる「国に殺された青年 鶴彬 夕陽録断簡(六)」(田中純司、『青稲』86号)、意想外な関係が面白い「辻晉堂・小熊秀雄・岸澤惟安老師」(興津喜四郎、『丁卯』29号) 福田信夫
文学者は逃げられない――多田智満子へのまなざしに好感(結城文「鏡像のゆらめき」、『櫻尺』)、「縮尺のない地図」(北川朱美、『文芸中部』)の屈折の仕方にも共感 たかとう匡子
心に残る力作・佳作・労作――長月むつみの北の大地に根を下ろした一家の歴史(「街道」)を描く力作。大逆事件を扱う小説(崎村裕・「構想」)と「群系」の特集「大逆事件と文学」。不遇な歌人松倉米吉を取り上げた「荒栲」。 志村有弘
大逆事件を描いた力作多数――創刊23年目、同人誌の古典となるであろう『群系』26号の〈特集・大逆事件と文学〉、新村忠雄についての豊富なエピソードに事欠かない「百年後の友へ」(崎村裕、『構想』49号) 福田信夫
映像化したい作品の数々――心温まる時代小説(小吹磯世「見返り橋(かや編)」『じゅん文学』)、異常な状況設定と悲劇(黒木一於「死体を売る家」『コスモス文学』) 志村有弘
同人誌の健在ぶりを示す堂々たる創刊号(『異土』、『出現』)、パステルナーク事件をめぐる日本ペンクラブ・高見順追尋の筆は緩まない(陶山幾朗「真昼の喧噪」『VAV』)、渡来人の痕跡を探る諸説に引き込まれる(崎村裕「信濃地名考――小諸」『構想』) 福田信夫
野口雨情をめぐる読み手の想像力(『群系』と『シリウス』)、主人公の生き方に説得力(小松陽子「砂嵐」『木木』) 追悼特集号が4冊。全誌面を特集に組んだ『朝』の徹底性に共鳴 たかとう匡子
怪奇小説と漂流譚――井本元義と鰺沢圭の怪奇現代小説(「顔」、「壮吉の舞い」『胡壷・KOKO』)佐藤駿司の怪奇時代小説(「骸御前」『半獣神』)、笹沢信の漂流小説(「ヲロシャ国漂流譚」『山形文学』)、堀江朋子の矢田津世子と佐伯郁郎の交流を描くエッセイ(「矢田津世子の手紙」『文芸復興』) 志村有弘
宇治土公三津子追悼号に強い感慨(『駱駝』終刊号)、須田茂の次回を待ちこがれている(「武隈徳三郎とその周辺(一)」『コブタン』)、バルガス・リョサのいう創作態度を貫き、飽かずに読めた創刊号(逗葉文芸『北斗七星』) 福田信夫
戦後詩の生々しい話題を語る(平林敏彦、長谷川龍生、三浦雅士のフリートーキング『火の鳥』)、フランス人の妻からみた日本人の主人公の曖昧さ(豊田一郎「イルミナシオン」『孤愁』) たかとう匡子
歴史小説と歴史劇に力作・佳作が――足利公方の息子を描く木夏真一郎(「銀龍の淵」『たきおん』)、新撰組の暗殺者に視点を置く逆井三三の歴史小説(「宿命の暗殺剣」『遠近』)、処刑直前の武田耕雲斎の義士ぶりを示す賈島憲治の歴史劇(「水戸天狗党物語」『創造家』) 志村有弘
前田純敬の晩年の姿を浮き彫りにした優しさ(前之園明良「長い残余の生(三)」『酩酊船』)、今一番の小川国夫入門書(勝呂奏「評伝 小川国夫――第一回」『奏』)、後鳥羽院を偲ぶ円熟爽やかな紀行エッセイ(諸井学「隠岐への道」(『播火』) 福田信夫
黒田喜夫にさかのぼる――作田教子(「飢え、乾き、あるいは渇望」『新しい天使のための…』)寺山あきに、母のぬくもりのノスタルジア(「ぬくぬく」『文芸誌O』) たかとう匡子
歴史・時代小説と掌篇小説と――安久澤連の、騙されて人柱にされた女の怨霊譚が力作(「大堤」『仙台文学』)、西村啓の人情話(「兄弟は他人の別れ」『作家』)、西向聡の巧みさ(「海蛍」(『法螺』) 志村有弘
書きたいものを身銭を切って書く「太宰治・大岡昇平・中島敦」「音楽」「学生たちの叛乱」と特集三つで健在ぶり(『群系』)生きるを問う市尾卓の小説(「つかみそこねた爪痕」『季節風』) 福田信夫
草野心平の生身にふれるような全資料の公開(『草野心平研究』)、「立川文庫」の誕生の内幕に感無量(北村方志「足立巻一覚え書き2 立川文庫と池田蘭子」『個性』) たかとう匡子
花本龍之介が力作怪談(『大衆文芸』)、柴田宗徳の正岡子規の妹を視座とする作品(『流氷群』)、小坂忠弘の人生の出会いと孤独を綴る「奇譚倶楽部」(『カンテラ』) 志村有弘
女性が主宰する同人誌に惹きつけられた――松本清張論や野上彰論が読ませる(「生誕百年の作家たち」『群系』)尾崎放哉の生きざまを綴る(伊藤芳昭「放生閑中汗簡記」『一宮文学』) 福田信夫








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(武田砂鉄)
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(山下賢二)
3位 古くて素敵なクラシック・レコードたち
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■新潟■萬松堂様調べ
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