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評者◆高須次郎氏インタビュー
[特集 出版人の証言]
出版敗戦前夜、焼野原からの声――再販制度崩壊状況のなかで、出版の自由を問い続ける
出版の崩壊とアマゾン‐‐出版再販制度〈四〇年〉の攻防
高須次郎
No.3383 ・ 2019年01月19日




■緑風出版代表・日本出版者協議会相談役の高須次郎氏の『出版の崩壊とアマゾン――出版再販制度〈四〇年〉の攻防』(論創社)が刊行された。一九七一年に出版界に入った高須氏は、八二年の緑風出版創業以来、出版再販制度の擁護と、大手取次店による差別的取引条件の是正を追求し続けてきた。二〇一四年にはアマゾンへの出荷停止に踏み切り、現在に至っている。本書は、出版の自由を求めて闘い実践してきた出版人による、「出版敗戦前夜」状況の歴史的考察と分析の書である。
 出版界に未曾有の危機をもたらした原因は何か、この危機を乗り越える手立てはあるのか――。本書をめぐって、高須氏に話をうかがった。(十二月五日、東京・本郷にて。聞き手・米田綱路〔本紙編集〕)


■「出版再販制度〈四〇年〉の攻防」の発端

 ――『出版の崩壊とアマゾン』は、一九七八年の公正取引委員会の橋口委員長による出版再販制度の廃止発言に端を発した、今日までの四〇年にわたる再販制度の攻防のドキュメントでもあります。
高須 橋口発言はどうして出てきたか。出版、新聞、レコードなど著作物再販制度が適用されていた業界のなかで、公取委の狙いは出版でした。実は、それには前段があります。一九七三年のオイルショックで、ものすごいインフレがおき狂乱物価になった時に、...







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