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評者◆Kurara
角田光代×三浦しをんの対談に夢中!
世界は終わりそうにない
角田光代
No.3220 ・ 2015年08月29日




選評:書評紙を毎週つくっていると、「書評の愉しみ」よりも「書評のつらさ」のほうが先に来ます(おいおい)。「面白い本ほど、書くことが少なくなっていく」というのは、実感としてもよくわかるのですが、そうすると書評紙はやっていけなくなりますので、みなさんどうか面白い本に負けずに書評を書いてくださいね(おいおい)。
次選レビュアー:hacker〈『われわれの戦争責任について』(筑摩書房)〉、新月雀〈『解剖迷宮』(早川書房)〉

エッセイ、対談、鼎談、書評と、1冊の中に、いろいろな読み物が詰まっています。気分によって、エッセイを読んだり、対談を読んだり。読みに偏りが出ないよう、自分なりに変化をつけてページ配分をしながら読んでみました。
 そんな中、真っ先に飛びついたのが、三浦しをんさん×角田さんの対談! しをんさんのトークに魅了されている私にとっては夢のような対談だ~と、ウキウキしながら飛び込んで行きましたよ!
 このお二人の対談のテーマは「書評の愉しみ」。なんと、なんと、身近なテーマで、これまた嬉しい悲鳴! プロの方が書評を書くってどんな感じなのか興味津々です。
 これは結構参考になりました。というか、自分でもどうかな? って思っていた部分が、意外にもプロであるお二人の悩みどころでもあるという。メチャクチャ共感する部分がありました。例えば、
・面白い本ほど、書くことが少なくなっていく
・自分語り↓書評
・あらすじを書く自分に腹が立つ
・けなす書評について
 このあたり、日々感じていることなので、読んでいて爆笑を交え、非常に参考になりました。
 そして、期待のしをんさんの爆笑秘話。ベッドの半分くらいは、山積みの本に占領されているって! もう、どんだけーって感じですよね。シーツをいつ替えるか問題も(笑)。
 エッセイは人間考察、食、旅、恋愛と、角田さんの静かな語り口調の中にも鋭い内容のものが多く、「私だったら」と考えるシーンも多かった。
 いろいろな所からの寄せ集めではあるが、次はどんな話かな? という、わくわく感もあり、角田さんの読み物が漏れなく読めるというお得感ありです。







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