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評者◆竹原あき子
本のような展示案内地図
No.3207 ・ 2015年05月23日




■今年のサロン会場案内図が新しいデザインになっている。入り口の案内コーナーに2種類の赤と青の本のような地図が並んでいる。2つの差はわずかだ。赤がパリ市主催の高校生向けのコーナーがわかる地図、青は招待国ブラジルのコーナーがわかりやすいもの。その地図が本のように糊で閉じてある。つまり1枚ずつ参加者がめくって取る。1枚の紙ではなく本のようなデザインがサロンのテーマに忠実で新鮮だ。しかもこれまでのように1枚ずつを積み上げるより主催者側にとって管理しやすい。地図の表面に主要なブースの表示がある。裏面にAからZまで、そして1から100までの数字の組み合わせで出版社のブースへのアクセスがわかる仕組みだ。
 サロン・ド・リーブルは、出版業界のプロたちが出版や翻訳などの交渉に来る場だ。2012年は東日本大震災・福島原発事故を悼んで日本が招待国だったが、今年はブラジルだった。フランスではほとんど知られていないブラジルの著者48人が招待され、国旗と同じ濃い緑色の討論会場と書籍紹介ブースが例年の招待国より美しく設営された。書店フナック(フランス最大の書籍小売チェーン)は会期中にブラジル関連の書籍を8000部売ったほど、参加者の関心が高かったという。しかも主催者の配慮で、参加者が持ち歩く無料の袋はブラジルの色と名前で染められていた。
(和光大学名誉教授・工業デザイナー)







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