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評者◆山本宗補
戦争は愚かだ――変わらず、変われず、幼稚な国・日本
戦後はまだ…――刻まれた加害と被害の記憶
山本宗補写真集
No.3123 ・ 2013年08月17日




▼フォトジャーナリストの山本宗補氏が写真集『戦後はまだ…――刻まれた加害と被害の記憶』(彩流社)を刊行した。七〇人の戦争体験者から聞きとりを行い、写真と文章で戦争の記憶の諸相を刻み込んだ貴重なドキュメントである。敗戦から六八年を迎えるいま、本書をめぐって山本氏に話をうかがった。(インタビュー日・8月1日、東京・池袋にて。聞き手・米田綱路〔本紙編集〕)


◆戦争と原発事故に共通するもの

 ――二〇〇五年の八重山諸島の「戦争マラリア」取材から続けてこられた、足かけ八年にわたるフォト・ドキュメンタリーの集大成ですね。
山本 取材させていただいた戦争体験者七〇人のうち、すでに一八人が亡くなりました。できるだけ早くまとめなければいけなかったのですが、3・11の取材もあって遅れました。ご存命のうちに出版したかったという気持ちの一方で、3・11の取材に取り組んで『鎮魂と抗い――3・11後の人びと』(彩流社、二〇一二年)を先にまとめたことは、今回の写真集をまとめる上でプラスになりました。
 なぜかというと、大津波の被害とともに、とりわけ原発事故の被害を取材するなかで、これは本当に危ないものを過疎地に追いやる典型だ、沖縄の問題と一緒なんだと感じたからです。
 3・11直後、二〇一一年三月一三日に福...







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