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評者◆中山茂
科学批判の目を――昔の高度成長に還れと言っても、そうはいかない
一科学史家の自伝
中山茂
No.3122 ・ 2013年08月10日




▼トーマス・クーンのパラダイム論の紹介者であり、東洋と西洋の科学史、学問史、大学史など幅広い研究で知られる科学史家の中山茂氏が、『一科学史家の自伝』(作品社)を刊行した。戦後知識人の生きた学問史であるとともに、アメリカのアカデミアおよび日本の戦後民主主義の科学論、科学批判の貴重な証言である。本書をめぐって中山氏に話をうかがった。(インタビュー日・6月29日、東京・中野にて。聞き手・米田綱路〔本紙編集〕)


◆平凡社からアメリカのアカデミアへ

 ――中山さんは東大理学部天文学科を出て、一九五一年に平凡社に入社し、『理科事典』や『科学・技術史年表』などの編集を担当されます。その後ハーバード大学に留学されますが、出版社での経験はその後の研究にどのような意味を持ちましたか。
中山 僕が入った頃の平凡社はけっこう自由で、僕は“わが青春”だったと思っているんです。平凡社の創業者で社長の下中弥三郎がそういう方針だったんでしょう。平凡社にそのままいた方が、給料はよかったし、その後の苦労はなかったかもしれません。実際、満足していた人も多かった。ただ、編集者に収まらないで、外に出る人も何人かいました。あまり自由すぎて生ぬるかったこともあったでしょう。外に出たのは僕がいちばん早かったかなあ。僕の次に...







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