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評者◆竹原あき子
魅力的な科学実験実演
No.3117 ・ 2013年07月06日
2013年の「サロン・ド・リーブル」の科学の書籍コーナーには、成人向けはもちろん、青少年、子ども向けまで多くの書籍がならび、歓声があがるほど賑やかだった。宇宙の起源が映像で解明され、生まれたばかりの不思議な楕円形がニュースに流れた直後だったから、天体に関する書籍は多かったが、人気は科学実験実演だった。著者たちが会場からの質問に答えながら自著を解説するイベントに参加した。
科学者たちがそれぞれの専門分野を誰にでもわかる言葉で説明する様子は、教育の現場にいた著者が多かっただけに、魅力に富んでいた。プレゼンテーションという技術を学んできたヨーロッパ知識人の底力を感じる瞬間でもあった。 『おもしろ実験50』を書いた科学博物館勤務の科学者が壇上に登場し、水を半分ほど入れたコップにストローをさし、もう1本のストローからすでにさしたストローの先端に勢いよく空気を吹き込む。すると霧が発生して空中に広がってゆく。この実験には会場がどよめいた。なぜ霧がわき上がるかの解説をしながら著書のプロモーションをしているにちがいないが、実験販売、いや実演販売が書籍でも通用する、と思わせた瞬間だった。おおくの聴衆がこの実験本の購入に走った。コップとストローがあれば霧が出る、ゴム風船を棒で突き刺しても空気が抜けない方法、水の上を歩く方法、庭に虹をかける方法などなど。日常風景の中で誰もが簡単な素材さえあればできる不思議な実験で、子どもに科学の面白さを伝えようとする書籍の魅力を示した舞台だった。 (和光大学名誉教授・工業デザイナー) |
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