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評者◆ガバン・マコーマック×乗松聡子×知念ウシ×高橋哲哉
沖縄特集:沖縄からの怒りと問いに、日本人はどう応えるのか──沖縄問題は沖縄の問題ではなく、日本の問題、日本人の問題
沖縄の〈怒〉――日米への抵抗
ガバン・マコーマック+乗松聡子
法律文化社
No.3116 ・ 2013年06月29日




▼『沖縄の〈怒〉』(法律文化社)の刊行を記念してシンポジウムが開催された。その模様を抄録する。(開催日・5月24日、東京・本郷にて〔編集部〕)

◆「沖縄問題」という牢屋から見えてくるもの
ガバン・マコーマック(オーストラリア国立大学名誉教授)

 ――(司会)今、私たち日本人は沖縄からの怒りと問いに、どのように応えることができるのでしょうか。沖縄問題において本書『沖縄の〈怒〉』をどのように位置付けるか、評価するか、問題克服のための方策を模索したいというのが、このシンポジウムの趣旨です。開催趣旨に関係して四点を確認します。
 (1)沖縄の基地負担の構造的差別の問題。何十年にもわたって人権と平和が侵害され、今も命が脅かされている。
 (2)括弧付きの負担軽減は進む予定だが、沖縄問題は相対的には良くなることはなく、むしろ悪くなっている。
 (3)沖縄問題は沖縄の問題ではなく、日本の問題、日本人の問題である。沖縄問題の根っこには、日米安保、地位協定、属国問題、領土問題、歴史認識、さらには植民地主義、さらには改憲問題などが横たわっている。
 (4)基地は県外、あるいは国外に移設すべきだという日本への問いかけは、沖縄の総意であり、沖縄の怒りはいま、まさに「臨界」に達している。
 以上を受け...







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