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評者◆谷川渥×塚原史
精神のテロリスト──トリスタン・ツァラの「ダダ以後」の複雑な変貌も描く伝記
トリスタン・ツァラ伝――ダダの革命を発明した男
フランソワ・ビュオ著、塚原史・後藤美和子訳
No.3112 ・ 2013年06月01日




▼「ダダハナニモイミシナイ」と宣言した男、トリスタン・ツァラ。「反‐芸術運動」である「ダダの革命」は、20世紀の世界に吹き荒れた。そんな彼の伝記『トリスタン・ツァラ伝』(思潮社)の邦訳が刊行された。これを機に、訳者の一人であり、長らくダダ・シュルレアリスム研究に携わってきた塚原史氏と、独自の思考を展開しつづける美学者の谷川渥氏に対談していただいた。(対談日・4月23日、早稲田大学の塚原研究室にて。〔須藤巧・本紙編集〕)

◆ダダの反逆の根底にあるものとは

谷川 塚原さんは二〇〇八年に『反逆する美学』(論創社)を出し、先ごろ『切断する美学』(同)も刊行され、そして近々また「アヴァンギャルド探究三部作」の完結作となる『模索する美学』(同)を出される予定があるとのことです。塚原さんの長い間のダダ・シュルレアリスム研究の集大成になるわけですね。それと同時に、今回『トリスタン・ツァラ伝』(思潮社)という分厚い本を翻訳されました。かつて塚原さんが翻訳に関わった、アンリ・ベアールの『アンドレ・ブルトン伝』(同)と対になる――「望まれざる巨人」という言葉がありましたが――まさに二人の「巨人」についての本が出て、これらは大変貴重な資料として残ることになると思います。今日はこの『ツァラ伝』を中心にお...







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