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評者◆吉増剛造×佐々木敦
現在、夢の皮膜を、深く……
詩学講義 無限のエコー
吉増剛造
No.3111 ・ 2013年05月25日




▼日本現代詩を代表する詩人の吉増剛造氏が、二〇〇九年度に慶應義塾大学で行なった講義をもとにした『詩学講義 無限のエコー』と、ほぼ時を同じくして出た佐々木敦氏の『批評時空間』(新潮社)。吉増氏の映像作品「gozoCine」に象徴されるように、両著作共に「言葉」と「映像」が分かちがたく結ばれている。その二人の対談が、去る二月二七日、代官山蔦屋書店で「映像と詩のキセキ」と題して行なわれた。その一部をここに収録する。(編集部)

◆「現在形」において行為するということ

佐々木 僕は詩の専門家でも文学の専門家でもありません。そればかりか、およそ何かの専門家であるということがない書き手です。僕は昨年出した『批評時空間』の中で、吉増さんのgozoCineとジョナス・メカスの映画を同時/並行に論じました。日本を代表する詩人でありながら、近年は写真や映像を撮ってもいる吉増さん。アメリカの実験映画、個人映画、インディペンデント映画のパイオニアかつ生き証人であり、故郷リトアニアの言語で詩を書き続けるメカス。この二人の交差する部分を何とか自分なりに捉えようとしてみました。
 この世には、どうしても読み終えることのできないタイプの書物が存在していますが、『詩学講義 無限のエコー』もそうだと思います。にもかかわらずそれ...







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