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評者◆赤坂憲雄
柳田国男の初志を受け継ぐ──民俗知を立て直し、ローカルの足元を掘る
新版 遠野物語 付・遠野物語拾遺
柳田国男
毎日の言葉
柳田国男著、赤坂憲雄新版解説
No.3110 ・ 2013年05月18日




▼昨年は日本民俗学の創始者、柳田国男の没後五〇年に当たる。これを機に、柳田の代表作を収めた角川ソフィア文庫「柳田国男コレクション」全一二冊が刊行された。読みやすい新組で、カバーも一新し、気鋭の執筆者による新解説が各巻に付されている。そのうちの一冊、『毎日の言葉』の解説を担当した民俗学者の赤坂憲雄氏に、“二一世紀の柳田国男”をめぐって話をうかがった。(4月3日、東京・八重洲にて。聞き手・米田綱路〔本紙編集〕)

◆3・11以後、柳田国男のテクストに立ち戻る

 ――赤坂さんは昨年、ロナルド・A・モースさんと共編で『世界の中の柳田国男』(菅原克也監訳/伊藤由紀・中井真木訳、藤原書店、二〇一二年)を刊行されましたが、そこでは、何か未知の問題に突き当たったとき、柳田のテクストに戻ってゆく、と書かれています。東日本大震災による津波と震災の現場に立たれて、「わたしは幾度となく柳田の膨大なテクストの海をさまよった」とも書かれています。
赤坂 3・11直後、民俗知の復権というテーマでエッセイを書きました。原発事故に遭遇して、原発とは人間の知恵や技によっては制御できないものだということを、われわれは見せつけられました。これはもう、付き合っていくべきものではないと感じてしまった。福島を歩いているかぎり...







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