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評者◆奥平康弘
憲法の魂──歴史的認識を欠きすぎている日本:憲法特集 インタビュー
危機の憲法学
奥平康弘・樋口陽一編
No.3109 ・ 2013年05月04日




▼昨年四月に自民党は、日本国憲法の平和主義を消し去ったうえ、天皇を「元首」とし、「日の丸」「君が代」を国旗・国歌に定め、元号について規定した復古主義的な憲法改正草案を発表した。そして一二月には、衆院選に勝利し、政権に復帰した。いま衆議院では、憲法改正を掲げる勢力が三分の二以上の議席を占める事態となっている。安倍政権は来たる七月の参院選で、改憲要件を緩和する憲法九六条の改正を争点に据える構えだ。憲法をめぐる未曾有の危機のなか、憲法記念日を前に、憲法研究者の奥平康弘氏に話をうかがった。(四月六日、東京・新宿にて/聞き手・米田綱路〔本紙編集〕)


◆アナクロニスティックな自民党の憲法改正草案

 ――奥平さんは樋口陽一氏と共編の『危機の憲法学』所収の論文「憲法第9条・考」の中で、憲法第九条の平和主義と非武装中立は、果たしてそれほど空論だったのか、と改めて問い返されています。まさしくいまの改憲論は、戦後の民主化と平和主義の歴史的な積み重ねを一挙に無化する内容です。それに対し、奥平さんは、歴史経験に基づく憲法の想像力、「抵抗の哲理」としての九条を対置されています。
奥平 いま、日本社会は危機の憲法状況という、かつてなかった事態に陥っていて、われわれがそれをどう生き切るかが問われています。...







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