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評者◆越川芳明×小野正嗣
この小説は「砂漠」だ──天体望遠鏡と顕微鏡、二つの視点で写される世界
2666
ロベルト・ボラーニョ著、野谷文昭・内田兆史・久野量一訳
No.3107 ・ 2013年04月20日




▼物理的ボリュームもさることながら、この『2666』の世界は、果てなき広さと底知れぬ深さで、われわれの世界を呑みこんでしまうかの如く圧倒的に存在している。こんな本、読んだことあるか? 訳書の刊行を素直に喜びたい。この大著を前に、百戦錬磨の読み手たる二人を招いて語り合ってもらった。なお、対談にあたっては東京堂書店にご協力いただいた。記して感謝申し上げます。(対談日・2月28日、東京堂書店神田神保町店にて〔鎗田淳・本紙編集〕)


◆順番通りに読まなくてもいいのは何故か

小野 僕はフランスに長く留学していたんですが、ボラーニョとの出会いはそのときです。スペイン語からフランス語ですから、ラテンアメリカ系の作家の作品はわりとすぐに翻訳されて、書店にはよく並んでいます。たまたま知っていたエンリケ・ビラ=マタスの仏訳者から聞いたのか、書店員が勧めてくれたのか、もうはっきり覚えていませんが、二〇〇二年あたりに本屋に並んでいた『チリ夜想曲』を買いました。その後『野生の探偵たち』の仏訳も買ったんですが、あまりに分厚くてなかなか読み始められずに積ん読状態(笑)。誰か日本語に翻訳しないのかなあと思っているうちに、『通話』、『野生の探偵たち』と邦訳されて、嬉しいことに今回、この『2666』も邦訳され...







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