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評者◆和合亮一
沈黙を破れ──原発が廃炉にならない限り、「起承転転」の状態は続く
詩の礫 起承転転
和合亮一
No.3105 ・ 2013年04月06日
▼「3・11。あの日から「福島」を取り戻すために」――。詩人・和合亮一氏がツイッター上で発表した詩をまとめた『詩の礫 起承転転』(徳間書店)が上梓された。また、近刊として詩集『廃炉詩篇』(※思潮社より五月上旬刊行予定、価格未定。オンデマンド版『廃炉詩篇single』は、四月上旬刊行予定・本体一二〇〇円)も予告されている。この二冊を手に、あの日、3・11から二年の歳月が流れたこの時に、和合氏に話を聞いた。(インタビュー日・3月2日、東京・徳間書店にて。聞き手・須藤巧〔本紙編集〕)
◆「復興」への時間の中に埋められてしまっている ――東日本大震災から二年、いまどうお感じになっていますか? 和合 ここまで苦しまされた状況が、このままなかったことにされてしまうのではないかという心配がずっとありました。原発が再稼働され、何事もなかったかのような日本になるのではないかという不安が、二年目にしてこんなに早く来るのかという印象をまず持っています。いま、福島は「除染」真っ盛りですが、実際にはその除染した土を、同じ家の庭に埋めるわけです。それでそこにはなるべく近づかないようにする。これでは本末転倒です。それと同じように、『起承転転』に「〓復興〓という言葉は恐ろしい」と書きましたが、復興という言葉に埋... 【現在、図書新聞を定期購読されている方】 から「ご契約者のお名前」「郵便番号、ご住所」「メールアドレス」「ID・パスワード新規取得」の旨をご連絡ください。 【定期購読されていない方】 定期購読契約が必要です。 こちらから をしてください。 |
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