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評者◆ベイベー関根
ベイベー関根は子供に弱い!女には強い! のかどうかは知らない!──松島直子『すみれファンファーレ 2』(本体五八一円・小学館IKKICOMIX)、J・ブラウン『ダース・ヴェイダーとルーク(4才)』(本体一二〇〇円・辰巳出版)
No.3102 ・ 2013年03月16日




 あーあ、松田洋子の『ママゴト』も終わっちゃったなー。あれが『アルプスの少女ハイジ』だったとは……、いやこっちの話!
 といいつつ、今回もそういうコドモの話でたっぷり泣いていただきます!(時系列的にはちょっとヘンだけど、まあカンベンしとけ)モノは松島直子『すみれファンファーレ』!
 両親が離婚しちゃってお母さんといっしょに暮らしてる主人公のかわばたすみれちゃん(小四)がもういじらしくてですな、絵は多少難ありなんだけど、いやもう、こう書いてても思い出すだけで泣けてくるわい。
 超泣けるのが、1巻しょっぱなの話で、春休みにお父さんの住んでる広島まで一人旅することになったすみれちゃん。だけど、広島に着いてみると、迎えに来てくれたのはお父さんじゃなくて、見たことないお姉さん。お父さんの新しい奥さんだ! ちょっと気まずいけど、なんとかちゃんと応対しなきゃ。ところが、TVの報道の仕事をしているお父さんは忙しくてなかなか会いに来てくれない。いよいよ明日は帰る日だというのに、やっぱり来られないという連絡が入って、せっかくお父さんに会いにきたはずのすみれちゃんの目から、ほろり、涙が……。うわ、もうダメだ、ちょっと物かげで泣いてくる! ひ~ん!
 という感じなわけだが、なんつってももう2巻まで出てるんで、もちろんお父さん関連のネタでひっぱり続けてるわけではなく、すみれちゃんの日常話になってきてるので、ご安心されたい。だけどまあ、こっちでも、入院してなかなか退院できない女の子と同室になる話とか、徒競走で一生懸命走るすみれちゃんの姿とか……ダ、ダメだ、また泣いてくる! ひ~ん!(泣きすぎ)
 いや、お恥ずかしい、こういう話に弱すぎるのはわかったから、ちょっとここから離れよう! というわけで今回の2冊目、去年は海外モノにも『ウォーキング・デッド』とか『メタ・バロンの一族』とかいいのがいろいろあったにもかかわらず取り上げられなかったので、とりあえずここでまぎれこませとこう、やっぱり子供モノで、ジェフリー・ブラウン『ダース・ヴェイダーとルーク(4才)』!
 内容は、『スター・ウォーズ』のダース・ヴェイダーがルーク・スカイウォーカーをどんなふうに子育てするのかという、基本ひとコママンガ。ま、要はふつうの子育てしてる父親と息子の関係を『スター・ウォーズ』世界に置き換えてるわけね。なんか本屋では絵本のコーナーに置かれてたけど、こんな絵本見て喜ぶ子供はいねーよ!
『スター・ウォーズ』オタクの作者が描いただけに、元ネタに明るいと面白さもひとしお! でも、観たことなくても楽しいよー、たぶん(実は観たことない)。
 作者のブラウンは、自伝的なマンガや猫ちゃんモノもけっこう面白いんで、辰巳出版には他の作品もぜひ検討してもらいたい! ムリなら別の版元でも可だ!
(セックスシンボル)







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