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評者◆大澤真幸×吉見俊哉
事典の中の事典──「つながらないようでいてつながっている回路」を教えてくれる 社会学の面白さを十全に伝える事典とシリーズ:『現代社会学事典』、『現代社会学ライブラリー』(ともに弘文堂)刊行によせて
現代社会学事典
大澤真幸・吉見俊哉・鷲田清一編集委員/見田宗介編集顧問
現代社会学ライブラリー
大澤真幸ほか著
No.3087 ・ 2012年11月24日




▼テロ事件や原発事故など、社会的に大きな事件・事故が起こった場合、私たちはそれを何とかして理解・解明しようとするだろう。その方法は多様であってしかるべきだが、私たちは「社会学」という強力な武器を持っている――。二四年ぶりとなる総合的・本格的な『現代社会学事典』と、広範な領域をカバーするシリーズ「現代社会学ライブラリー」(ともに弘文堂)刊行を機に、『現代社会学事典』編集委員の大澤真幸氏と吉見俊哉氏に、社会学、現代社会について存分に語り合っていただいた。(対談日・10月30日、東京大学・本郷キャンパスにて〔須藤巧・本紙編集〕)

◎知の「全体性」理解には事典が必要不可欠

大澤 『社会学事典』(弘文堂)が出た一九八八年は、冷戦が終わるか終わらないかのころで、冷戦が終わるインパクトがまだ言葉になっていませんでしたが、当時としては画期的な事典でした。二一世紀に入ってからは、大きな本格的な社会学事典が出ていません。社会学は、近代社会ととても強く結びついた学問です。近代が成立して安定した、簡単に言えば一九世紀の中ごろに、学としての体裁を整えてきます。近代社会とは何であるかを知的に理解する営みの中から自然と社会学が出てきて、必ずしも社会学という言葉を使ったわけではないマルクスも含めて、「これぞ...







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