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評者◆廣瀬純×平井玄
「自由」と「正義」に引き裂かれ――「回答不可能な問い」を生産せよ:対談 廣瀬著『蜂起とともに愛がはじまる』をめぐって
蜂起とともに愛がはじまる――思想/政治のための32章
廣瀬純
No.3066 ・ 2012年06月16日




 ▼廣瀬純氏の『蜂起とともに愛がはじまる』(河出書房新社)が刊行された。オビに「世界を破壊する思想入門」とあるが、「破壊」や「思想」というにとどまらず、そもそも「考えること」の楽しさと闊達さをも感じられる本だ。これを機に、廣瀬氏と「半径1キロの思想家」平井玄氏に、「蜂起」や「原発事故」などについて語っていただいた。(須藤巧・本紙編集)

◎われわれは「99%」なのか?
平井 『蜂起とともに愛がはじまる』と題された新著、とても楽しく読みました。ジル・ドゥルーズが、小説や絵画や映画などの芸術作品に入り込み、自分の思考に繋げていく姿勢について「後ろからのしかかる」と表現することがあります。そういう思考の態勢を、この本のベースになった「週刊金曜日」の連載で廣瀬さんもとっている。これは慧眼だと思います。つまり本書はただの最新思想紹介でもないし、前衛アートシーンを論じるものでもない。あえてそれらを衝突させ、相互に貫通させる。そうやって今進行する「出来事」の生成に迫るものです。
 冒頭に収録されている「頭痛――知力解放から蜂起へ」(「頭痛論」と呼びましょう)は、アメリカのオキュパイ運動真只中の十月二十九日にロンドン大学のシンポジウムで廣瀬さんが発表したもので、昨年の生々しい情勢変化を貫くように...







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