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評者◆斎藤環×笠井潔
矢吹 VS. ラカン!――最高水準の精緻な論理で描く世界に例のない本格推理
吸血鬼と精神分析
笠井潔
No.3046 ・ 2012年01月21日




現象学を駆使し、“本質直観”で事件を解明していく探偵・矢吹駆。彼を主人公に据えた本格ミステリ連作の第六作『吸血鬼と精神分析』(光文社)を、作家の笠井潔氏が上梓した。週末のパリで起きる連続殺人「ヴァンピール(吸血鬼)事件」、犠牲者からは全身の血が抜かれた謎の事件に、矢吹が挑む超大作だ。『哲学者の密室』ではハイデガーなど毎回、思想家をモデルにした人物が登場するが、今回は精神分析家のジャック・ラカンがモデルのジャック・シャブロル。笠井氏と、ラカン理論を専門とする斎藤環氏に本作の読みどころから、AKBなどのアイドル論やヤンキー文化などのサブカルチャーまで幅広いテーマについて対談していただいた。

▼笠井潔(かさい・きよし)氏=一九四八年東京都生まれ。作家・評論家。一九七九年『バイバイ、エンジェル』で第六回角川小説賞を受賞。二〇〇三年『オイディプス症候群』『探偵小説論序説』(共に光文社)で第三回本格ミステリ大賞小説部門と評論・研究部門を同時受賞。主な小説に矢吹駆が主人公の『サマー・アポカリプス』『哲学者の密室』(共に東京創元社)、評論に『テロルの現象学』(筑摩書房)、『例外社会』(朝日新聞出版)など。
▼斎藤環(さいとう・たまき)氏=一九六一年生まれ。医学博士、爽風会佐々木病院診療部長。専...







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