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評者◆鴻農映二
俳句に対抗する韓国の定型詩、「民調」――専門誌が創刊、陣営も充実
No.3042 ・ 2011年12月17日




 以前、本紙で紹介した、韓国の新しい定型詩「民調」。中世薫詩人が、伝統詩の時調を、更に簡略化したもので、この関係は、短歌を俳句に簡略化した営みにも通じる。短歌の31字から、俳句の17字へ。これに対し、時調の約45字から、民調は、3・4・5・6の18字。世界で最も短い詩型のハイクと比べても、一字の違いでしかない。
 このほど、その民調の専門誌『民調詩学』が創刊された。その間、民調詩人は、58名に達し、詩集を出した者は、30名に及ぶ(中国に3人、アメリカに2人もいる)。日本のハイク、それに対し、韓国は民調、この大きな二つの流れが、21世紀に形成されるのは、確かな動きだ。
(模範例)

お尻の歌 (呂閏東 作)

 お尻が(3)
 でかいと(4)
 味がよいね(5)

 白菜選びつつ(6)

魔術 (チョン・ハソン 作)

 入歯を(3)
 はめるの(4)
 子供が見て(5)
 魔術だという(6)

誰が何といおうが
(チェー・ヘンシン 作)

 どうせ(3)
 生まれて(4)
 どうせ死ぬ(5)
 どうせ一人だ(6)
(韓国文学)







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