『万葉集』から寺山修司、ユーカラに至るまで幅広く「うた」を総覧するシリーズ、「コレクション日本歌人選」第二期の刊行が開始された。本シリーズの編集代表を務めた松村雄二氏、『塚本邦雄』（第一期）を手がけた島内景二氏、歌人の佐佐木幸綱氏に、短歌のこれまでとこれからをめぐり鼎談していただいた。（鼎談日・１０月４日、東京・神田神保町にて）

▼佐佐木幸綱（ささき・ゆきつな）氏＝１９３８年東京生まれ。歌人・早稲田大学名誉教授。早稲田大学在学中、「心の花」「早稲田短歌」で作歌をはじめる。雑誌「文藝」編集長を務めたのち、早稲田大学政治経済学部で長く教鞭をとる。歌集に『瀧の時間』『旅人』（共にながらみ書房）、評論集に『柿本人麻呂ノート』（青土社）など多数。
▼松村雄二（まつむら・ゆうじ）氏＝１９４３年東京生まれ。国文学研究資料館名誉教授。著書に『百人一首』（平凡社）、『校注とはずがたり』（新典社）、共著に『戦後和歌研究者列伝』（笠間書院）など。
▼島内景二（しまうち・けいじ）氏＝１９５５年長崎生まれ。電気通信大学教授。著書に『源氏物語の影響史』（笠間書院）、『三島由紀夫　豊饒の海へ注ぐ』（ミネルヴァ書房）、歌集に『夢の遺伝子』（短歌研究社）など。

●和歌というものを
知ってもらいたかった
松村...






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