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評者◆別役実(聞き手・高橋宏幸)
不条理劇は、笑いのための芝居――劇作家は、対人関係のありようを忠実に記録していく商売人:別役実氏インタビュー 60・70年代と演劇
No.3032 ・ 2011年10月01日




 長らく日本の演劇界の第一線で活躍を続け、コンスタントに新作を発表し続ける劇作家、別役実氏。別役氏を語るときには「不条理演劇」というタームと切り離すことができないが、今回は、別役氏のキャリアの初期である一九六〇・七〇年代に特に焦点をあてて話をしていただいた。聞き手は、舞台批評家の高橋宏幸氏にお願いした。〔須藤巧・本紙編集〕

▲別役実(べつやく・みのる)氏=劇作家。1937年旧満州生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。代表作に「マッチ売りの少女」「象」「にしむくさむらい」など。岸田國士戯曲賞、朝日賞など受賞多数。著書に『さんずいづくし』『ベケットと「いじめ」』など多数。

○『象』のころ
 ――別役さんの初期のころの作品についてお聞きしたいと思います。3月11日以後の現在の視点から、初期を振り返ると、また見方が変わるのではないかと思うからです。
 まず「核」という問題から考えると、文学においては、「原爆文学」と呼ばれるような作品があります。演劇ではそういう言い方はないですが、原爆をモチーフにした作品はかなりあります。たとえば、田中千禾夫『マリアの首』(一九五九年)、つかこうへい『広島に原爆を落とす日』(一九七九年)、八〇年代の核戦争後の世界を描く一連の作品、井上ひさし『父と暮らせば...







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