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評者◆矢部史郎・酒井隆史・篠原雅武
巻頭鼎談 生活空間の〈荒廃〉をめぐって――『空間のために』と『原子力都市』から原発事故後の状況を考える――篠原雅武著『空間のために』
空間のために――遍在化するスラム的世界のなかで
篠原雅武
No.3026 ・ 2011年08月13日




3・11大震災以前に書かれているにもかかわらず、「以後」の状況や概念を言い当てているように思われる、篠原雅武著『空間のために――遍在化するスラム的世界のなかで』(以文社)が刊行された。本書をめぐり、同じく「以後」の書とも言える『原子力都市』(以文社)の著者である矢部史郎氏と、大阪を拠点にし都市や空間を独自の視点から論じている酒井隆史氏に鼎談していただいた。

○空間の「荒廃」とはなにか
酒井 今年三月の東日本大震災、そしてその後の原発の事故は、多くの問題をもたらしている。しかし、それはすべて、これまでにこの社会が抱え、そして蓄積してきた問題の露呈ともいえます。今日は、先日『空間のために』を出版された篠原さん、そして三・一一のまさにちょうど一年前に『原子力都市』を出版された矢部さんとともにこの問題をめぐってお話をしたいと思っています。
 『空間のために』は今年の五月に発売されましたが、篠原さんが執筆されていたのは昨年だということですね。この本のキーワードの一つは「荒廃」です。「均質化」から「荒廃」へ。必ずしもわかりやすいとはいえないこの話をうかがうところから始めましょうか。
篠原 実は矢部さんの『原子力都市』から影響を受けたこともあって、一昨年あたりから、地方を旅行してみました。...







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