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評者◆丸川哲史×鵜飼哲
〈外の味方〉が何なのか――中国のイデオロギー状況が現在どう動いているか、世界状況とどのような関係性を持っているか
最後の審判を生き延びて――劉暁波文集
劉暁波著、廖天キ・劉霞編、丸川哲史・鈴木将久・及川淳子訳
No.3009 ・ 2011年04月09日




 昨年、ノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏の『最後の審判を生き延びて――劉暁波文集』が翻訳・刊行された。本書をめぐり、またその背景について、訳者の一人である丸川哲史氏と、一橋大学教授の鵜飼哲氏に対談していただいた。(東京・一橋大学にて。〔編集部〕)

○ノーベル平和賞の「政治」と
「演劇」的次元
丸川 劉暁波文集『最後の審判を生き延びて』が岩波書店から出版されました(私も翻訳者の一人として参加しました)。彼のまとまった思想が初めて本格的に紹介されるという意味で、とても大きな意義を持つと思います。それまでは、彼のプロフィール、そして「事件性」だけがとりあげられるだけでした。最近でも、ノーベル賞授賞式の模様で、本人不在の椅子の映像がクローズアップされているだけでした。いずれにせよ、劉暁波という名前と表象だけが流通していた状態でした。そこで、彼の言論も含めた中国のイデオロギー状況というものが現在どのように動いているのか、また世界状況とどのような関係性を持っているかということ――こういったことが本日の対談の目的になるかと思います。では、まずは鵜飼さんには、ノーベル平和賞の問題についてお話しいただき、そこから議論を始めます。その際、〇八憲章発表後、中国政府が彼を逮捕したということは、政治的な...







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