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評者◆天沢退二郎
宮澤賢治の全貌と核心に迫るために――総合的に賢治の生い立ちや教養を示す 天沢退二郎インタビュー『宮澤賢治イーハトヴ学事典』
宮澤賢治イーハトヴ学事典
天沢退二郎・金子務・鈴木貞美編
No.2999 ・ 2011年01月29日




 「読者・研究者の未来のために企画された」という重厚な『宮澤賢治イーハトヴ学事典』(弘文堂)が成った。これを機に、編集委員の一人である天沢退二郎氏に、賢治との長きにわたる関わりも含めて話をうかがった。(インタビュー日・12月20日、千葉市にて。〔編集部〕)

○多様な賢治を
追いかけるには
 ――宮澤賢治についての大きな事典が出ました。天沢さんが編集委員を中心的に担われたと思うのですが、出来上がってみていかがですか。
天沢 中心的と言われると忸怩たるものがあるので、若干、事情もあり、金子務・鈴木貞美の両先生をはじめ、執筆者の方々にはいろいろお世話になりました。宮澤賢治についての事典は、もうだいぶ前に原子朗さんが『宮沢賢治語彙辞典』(一九八九年、東京書籍)を出され、これは大変なお仕事だったと思います。いろんな執筆者に書いてもらい、それを原さんが編纂したようですが、改版では原さんが全体を書き直してしまうことがあった。それはそれで理由のあることですが、企画としては「語彙辞典」だと宮澤賢治のテキストに出てくる「語彙」しかトピックとして扱えないわけですね。それは昔からの「語註」の延長上にあって、限界があると思います。たとえ賢治が発した語彙でなくても、重要なものがある。その枠を取っ払って、...







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