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評者◆平石貴樹×亀井俊介
生命をもった文学史を――『アメリカ文学史』(松柏社)刊行によせて
アメリカ文学史
平石貴樹
No.2998 ・ 2011年01月22日





 単なる文学上の事件の羅列にとどまらず、「そもそも文学とは一体何か」という根本的な問いに正面から取り組んだ大著『アメリカ文学史』が上梓された。フォークナーを専門とするアメリカ文学研究者であり、自ら創作も手がける著者の平石貴樹氏と、自身も『アメリカ文学史講義』という三巻本の大著を執筆した経験のある亀井俊介氏に、文学史を書くという営為をめぐって対談していただいた。(取材日・12月9日、東京・府中にて)

●「内側」から考える文学の歴史

平石 現在、「文学史」「文学の歴史」というと、高校や大学で行なわれている授業の名前や、その授業で使う教科書の名前を連想するのが一般的ではないかと思います。そこではあまり「歴史」ということには大きな意味を持たせないで、主な作品を時代順にただ並べるというような内容が主流だと思うのですが、しかし文学史とは果たしてそれだけなのか。もう少し、文学の歴史というものを内側から考えることはできないだろうかというのが、私の気持の中にありました。それが、今回の本の特徴といいますか、方法論と呼ぶのも大げさですが、自分なりに心がけたことです。
亀井 文学の歴史を内側から考えたかった、というのは、アメリカ文学の本質・特質はこういうものだ、ということを、平石さん流に追究さ...







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