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評者◆熊谷晋一郎
丁寧に問いを立てて考え、丁寧に関係を築いていく――インプットする意識を持ち続ける必要性
リハビリの夜
熊谷晋一郎
No.2987 ・ 2010年10月30日




 去る8月に第9回新潮ドキュメント賞を受賞した『リハビリの夜』(医学書院)が話題を呼んでいる。新生児仮死の後遺症により脳性まひになってしまった著者の熊谷晋一郎氏。幼少期からの過酷なリハビリ体験、一人暮らしを始めてからの試行錯誤の日々、淡々とした文章で進められながらも、さまざまな思いに支えられた芯の強さ、熱さを内包した本書は、リハビリ論をこえて大きな示唆に富むものとなった。受賞を機に、改めて本書が世に問うていくことはどんなことなのか、熊谷氏にお話をうかがった。(インタビュー日・9月10日、東京・駒場にて〔聞き手・鎗田淳(本紙編集)〕)

▼熊谷晋一郎(くまがや・しんいちろう)氏=1977年生まれ。小児科医。東京大学医学部卒業後、病院勤務を経て、現在は東京大学先端科学技術研究センター特任講師。単著は本書が初となるが、綾屋紗月氏との共著『発達障害当事者研究――ゆっくりていねいにつながりたい』(医学書院)などの著作がある。

●テンプレートとして消費されないように
 ――『リハビリの夜』は少し難しいことばで書かれているという印象もありました。あえてハードルを上げたところはあるのでしょうか。
熊谷 意図的にそうしたということはないですね。でも、最初から聞きなれたことばで入ってしまうと、「あ、...







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