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評者◆谷川健一
歩き続けた巨人――町づくり・村づくり・島おこしの原点: 谷川健一氏が語る宮本常一
宮本常一とあるいた昭和の日本
田村善次郎・宮本千晴 監修
No.2986 ・ 2010年10月16日




昭和四〇年代から六〇年代、高度成長期の只中で変りゆく日本の姿を全国くまなく歩き廻り、写し撮り、記述し続けた若者たちがいた。宮本常一によって尻を叩かれた面々である。それらは「あるく みる きく」という月刊雑誌に掲載され、二六三冊にものぼった。自らもその先頭にたって歩き続けた民俗学者・宮本常一とはいかなる人物だったのか、このシリーズの刊行が今日に問うているものとは何か、宮本が自分はあなたによって発見されたと公言していた谷川健一氏をはじめ若き後継者たち、神崎宣武、前田速夫、安渓遊地、森本孝各氏に綴ってもらった。(編集部)

谷川 今回のこの「あるく みる きく双書」というのは、昭和四二年から昭和六三年の間に刊行されていた月刊雑誌で、全体で263号が刊行されているのを、今回は地域別に再編集したものです。宮本常一さん本人の文章はもちろんですが、「日本観光文化研究所」というところに集まっていた宮本ファンたちや、戦前からの彼の民俗学の友人も寄稿していて、年代的にもお年寄りもいれば若者もいる、そういう意味では面白い構成になっています。
 宮本さんの仕事を年代別に考えてみますと、そもそも宮本さんが民俗学に足を踏み入れたのは『旅と伝説』という雑誌があって、これは柳田國男が関係しているんだけれど、...







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