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評者◆瀬々敬久 (聞き手・平沢 剛)
「世界の秘密に触れる」ための映画――境界なんかないんだ、ぶち壊したらいいんだ 瀬々敬久監督インタビュー
ヘヴンズストーリー
瀬々敬久
No.2984 ・ 2010年10月02日




 四時間半を超える大作、瀬々敬久監督の『ヘヴンズ ストーリー』が間もなく公開される。これを機に、瀬々監督に語っていただいた。聞き手は映画研究者の平沢剛氏にお願いした。(インタビュー日・9月10日、東京・渋谷ユーロスペースにて。〔須藤巧・本紙編集〕)

●ノーボーダーの世の中、
映画界にしたかった
 ――最初にこの映画を作られた契機から伺えますか?
瀬々 二〇〇六年から準備し始めたんですが、大きな動機のひとつに自主制作映画をつくろうと思ったんです。ピンク映画からぼくは始めていますが、その当時は今よりもっと、ピンク映画は一般の映画の一つ下のものだと思われていました。しかしその中でぼくらは、ピンクだって一般映画と変わらないんだ、そこにボーダーはないんだ、ボーダーレスで行こうという感じで挑もうとしてやっていました。例えば海外の映画祭に出品した後でユーロスペースで凱旋上映会をやるとか。ピンク映画も一般映画と同じように面白いんだ、全然負けていないんだと。しかし二〇〇〇年くらいになって、結局自分たちは単館映画館ブームと海外映画祭ブームに乗っただけではないのか、という忸怩たる思いがありました。やがてアート系映画館が右肩下がりになって、現在の状況として、自分もやっていますがテレビ局主導の大型予算...







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