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評者◆白井聡×白石嘉治
大学は蜂起せよ!――対談・白井聡×白石嘉治 『「物質」の蜂起をめざして』、『不純なる教養』
「物質」の蜂起をめざして――レーニン、〈力〉の思想
白井聡
不純なる教養
白石嘉治
No.2981 ・ 2010年09月11日




白石嘉治氏の初の単著『不純なる教養』(青土社)と、白井聡氏の二冊目の著書『「物質」の蜂起をめざして』(作品社)がほぼ同時期に上梓された。白石氏の本は、大きく「大学礼賛」「思想礼賛」とわかれている。白井氏の本は、ブロッホの『ユートピアの精神』からのエピグラフに始まる。この二冊をめぐり、大局的な視野において、白石氏、白井氏に対談をお願いした。(対談日・7月9日、東京・神田神保町にて。〔須藤巧・本紙編集〕)


●レーニンと現代
白石 白井さんは前著『未完のレーニン』(講談社選書メチエ)で、「〈力〉」という概念をつうじて興味深いレーニン像を描きだしました。そうした〈力〉をめぐる一貫した思考が今回のご著書に結実したのだと思います。その〈力〉の意味するところは後で話題になるでしょうが、まずは本書の「あとがき」でもお書きになっているように、この二一世紀にレーニンを語ることの「反時代性」についておうかがいしたい。「あとがき」でふれていらっしゃるのは、白井さんがレーニン全集を買って大学の研究室にエレヴェーターで運び込んでいるとき、乗り合わせた見知らぬひとがたじろいだというエピソードです。でも、白井さんはその浩瀚な全集を「鉱脈」として読みついで、新たに〈力〉という概念をとりだしていく。その経緯...







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