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評者◆鈴木道彦(聞き手:澤田直)
サルトルの復権をめざして――『嘔吐』がなければサルトルもなかった:鈴木道彦氏インタビュー サルトルの訪日と日本でのサルトル受容
嘔吐
ジャン‐ポール・サルトル著、鈴木道彦訳
No.2979 ・ 2010年08月28日




 サルトルの名作『嘔吐』(人文書院)の六〇年ぶりとなる新訳が、仏文学者の鈴木道彦氏の手によって世に問われた。これを機に、サルトル研究を専門とする澤田直氏に聞き手になっていただき、今回の『嘔吐』のみならず、日本でサルトルはどのように受容されたのか、ビートルズと同年の六六年にサルトルが来日した折りはどのような状況だったのか、鈴木氏に当時のことを語っていただいた。(東京・神田神保町にて。〔須藤巧・本紙編集〕)

日本でのサルトル受容の
初期の状況
澤田 鈴木道彦先生は、今回サルトルの『嘔吐』の新訳をお出しになりましたが、今日はそれと関連して、日本のサルトル受容、また一九六六年にサルトルが来日したころの状況についてお話をうかがうつもりで参りました。今では当時の状況が伝わりにくくなっていると思うからと同時に、また先生ならではの秘話もあるのではないかと思うからです。まずは、プルースト研究をしていた道彦さんがどのような形で、サルトルに取り組むことになったのかからお願いします。
鈴木 私は一九五四年秋にプルースト研究のために渡仏し、五八年春に帰ってきましたが、日本におけるサルトル受容を考えると、五四年までと五八年以後とでは、まるで違います。私自身は帰国後からサルトルを本格的に読み始めて、それ...







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