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評者◆矢口進也
1000社が出展、会場は様変わり――熱気にあふれた「デジタルパブリッシングフェア」
No.2976 ・ 2010年07月31日




 出展社が1000社に達したという。会場に入っての印象は「ずいぶん詰まっている」ということだった。空きスペースがほとんどない。「洋書バーゲン」コーナーもずいぶん小さくなった。今年のテーマ国となったサウジアラビア王国には広いスペースが用意されたが、他のブースはあまり大きくない。だから何か説明をしているところでは人が停滞し、通れなくなったり、混雑した。
 物理的にも収容しきれなくなった分を、ホール外の広場を使ってブースを構成した。これはもう限界である。次回は何とかしないと無理ではないかと感じた。広場の会場で半分を児童書フェアに使ったのは賢明だったと思う。これで主会場の混雑をいくらか緩和できたのではないか。
 7月8日の開場後、10時半から会議棟で基調講演、ノンフィクション作家・佐野眞一氏の「グーテンベルクの時代は終わったのか」があった。今年のフェアで最も関心を呼んでいる電子書籍の時代が、私たちにもたらすものは何か、という話である。電子本を読む端末機を実際に操作してみて、特に違和感はなかったものの利便性も感じなかったが、ただ、文字を拡大できることはよいと思った、という。「青空文庫」の試みを最後に挙げ、著作権フリーになった作品を電子化した業績を讃えていた。佐野氏は悲観でも楽観でもない...







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