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評者◆ペドロ・コスタ (聞き手・構成 土田環)
何かを探す人々の生は、旅そのもの――日々変わることのない作業のなかに、変奏がもたらされる
No.2976 ・ 2010年07月31日




 二年ぶりとなる新作『何も変えてはならない』が公開されるポルトガルの俊英、ペドロ・コスタ監督にインタビューした。聞き手と構成は、映画研究者の土田環氏にお願いした。(編集部)

●ジャンヌ・バリバールとの
出会い
 映画『何も変えてはならない』は、友情が重なり合うことから生まれた作品です。歌手としてのジャンヌ・バリバールの活動を映画にするきっかけとなったのは、フランス人の録音技師、フィリップ・モレルの存在でした。フィリップは、パリとリスボンの間を行き来しながら、私の映画『ヴァンダの部屋』の撮影に参加していました。その最中のことだったでしょうか、ある日、彼が私に一枚のCDを渡してくれたのです。それが、ジャンヌの一枚目のCD『Paramour』でした。そして、興奮した口調で、ジャンヌと一緒に何かできれば面白いと語っていたのを覚えています。マチュー・アマルリックやローレンス・フェレイラ・バルボザの映画でジャンヌとも仕事をしていて、親しい友人でもあったフィリップが、歌手活動を始めたジャンヌのミュージック・クリップのようなものを作りたいと考えていることはすぐに分かりましたが、彼女のことを個人的に知らない以上、具体的に何かが進むことはありませんでした。じっさいに、私がジャンヌ・バリバールと初めて出...







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