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評者◆前田塁×永江朗×藤沢周×円城塔
「電子書籍元年」、何を考えるべきか――座談会・前田塁×永江朗×藤沢周×円城塔 『紙の本が滅びるとき?』をめぐって
紙の本が亡びるとき?
前田塁
No.2975 ・ 2010年07月24日




 砂浜に書かれた文字が波に洗われていずれ消えていくように、紙の本や紙媒体はなくなってしまうのだろうか? iPadは本当に「黒船」なのか? 「出版」の行く末は?……少し考えただけでもいくつもの疑問符が浮かぶ昨今、「出版不況」が叫ばれて久しいが、それとは異なる本質的な転換点にわれわれが立っていることは事実だろう。紙の本として出版された著作『紙の本が亡びるとき?』(青土社)を足がかりに、同書著者の前田塁氏、出版界の動向にも詳しいフリーライターの永江朗氏、かつて本紙の編集者であった作家の藤沢周氏、ツイッターで小説を書く試みもしている作家の円城塔氏の四人に、「紙の電子化」をめぐる諸相を大きな視野から縦横無尽に論じていただいた。(東京・新宿にて〔鎗田淳、須藤巧・本紙編集〕)

●本をめぐる環境は
常に変わっている
前田 なにか世界が大幅に新しくなるとき、その興奮はひとを過剰にその方向に走らせたり、逆に過剰に反動的に動かしたりしがちです。「電子書籍元年」と呼ばれている二〇一〇年を前にぼくが『紙の本が亡びるとき?』といういささか煽情的なタイトルを本につけたのも、人々が過剰さとともに雪崩れこんでいくとき何を考えておいたらいいのか、がスタートでした。もとはグーグルのブック検索の問題が出てきたタイミング...







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