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評者◆鎌田慧
自立のしぶきを浴びる――普天間基地の辺野古への押しつけに抵抗するルポ: 沖縄特集 鎌田慧氏に聞く『沖縄――希望と抵抗の島』
沖縄――抵抗と希望の島
鎌田慧
No.2970 ・ 2010年06月19日




ルポライターの鎌田慧氏の『沖縄――抵抗と希望の島』(七つ森書館)が刊行された。一九七五年の沖縄海洋博の開催前後から、名護・辺野古沖で続けられる普天間移設基地の建設反対運動、そして稲嶺進名護市長当選に至るまで、三五年にわたって沖縄で取材を続けてきた鎌田氏のルポルタージュ集成である。鳩山政権による普天間基地移設問題が焦点化するなか、本書をめぐって鎌田氏に話をうかがった。(5月12日、東京・日比谷にて。聞き手・米田綱路〔本紙編集〕)

▲鎌田慧(かまた・さとし)氏=1938年生まれ。ルポルタージュ作家。主な著書に『鎌田慧の記録』全6巻、『日本列島を往く』全6巻、『ドキュメント屠場』『反骨のジャーナリスト』『大杉栄 自由への疾走』『痛憤の現場を歩く』ほか多数。
 
沖縄・自立の思想の系譜
 ――『沖縄』の冒頭で鎌田さんは、岸本建男元名護市長の「逆・格差論」にふれられています。所得の大きさは幸福の大きさとは比例しないという、沖縄の自立の思想の一つですが、沖縄にはこうした思想的系譜があるように思います。鎌田さんが取材された一九七五年頃にも、沖縄で自立の思想が議論されていたと書かれていますね。
鎌田 自立の思想で思い出すのは、金武湾のCTS(石油備蓄基地)反対闘争の中心にいた「金武湾を守る会」...







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