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評者◆宇都宮健児
憲法特集:多重債務問題から反貧困の運動へ――憲法九条と二五条の生存権保障を両輪として位置づけ、基本的人権と永久平和主義の原理を守る
No.2965 ・ 2010年05月08日




宇都宮健児弁護士の『反貧困――半生の記』(花伝社、二〇〇九年)が刊行された。サラ金の多重債務問題や貧困問題に取り組んできた半生の記録である。さまざまな事件の弁護経験、地下鉄サリン事件被害対策弁護団長や反貧困ネットワーク代表、年越し派遣村名誉村長などの活動記録も盛り込まれている。先ごろ日本弁護士連合会(日弁連)会長に就任した宇都宮氏に、本書と憲法をめぐって話をうかがった。(3月25日、東京・銀座にて。聞き手・米田綱路〔本紙編集〕)

▲宇都宮健児(うつのみや・けんじ)氏=1946年生まれ。弁護士、日本弁護士連合会会長。主な著書に『消費者金融 実態と救済』『だれでもわかる自己破産の基礎知識――借金地獄からの脱出法』『多重債務の正しい解決法』『弁護士、闘う 宇都宮健児の事件帖』『派遣村――何が問われているのか』(共著)など。
 
●偶然のきっかけで
サラ金事件に出会う
 ――『反貧困――半生の記』を読むと、多重債務問題の現実が見えてきます。一九七〇年代終わり頃に、サラ金の取り立てで自殺者や夜逃げが多発し、社会問題になるなかで、宇都宮さんはいち早く多重債務者の弁護を引き受けてこられました。
宇都宮 ふり返ればそういうことになるんですけれども、最初に多重債務問題やサラ金問題に取り組んだきっかけは、...







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