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評者◆成田龍一・碓井昭雄
『坂の上の雲』で描かれた国民国家を問う――対談 司馬遼太郎の文学と歴史観の根底を読む
No.2962 ・ 2010年04月17日




NHKが司馬遼太郎『坂の上の雲』を映像化したことをきっかけに、NHK番組、さらに司馬遼太郎の文学そのもの、司馬史観をめぐる論争が巻き起こっている。国民作家といわれる司馬について、さまざまな角度、斬新な視点から深く読み込んできた歴史学者の成田龍一氏と碓井昭雄氏に大いに語り合っていただいた。(編集部)

●NHK『坂の上の雲』
放映をめぐって
碓井 昨年からNHKで『坂の上の雲』の放映が三ヵ年計画で始まりました。また今年は日本の「韓国併合」一〇〇年でもあります。そういう背景の中で「司馬史観」批判の本が多く出されています。司馬については、従来あまり論争が交わされることがないので、大いに論争が起こることが望まれます。しかし最近の司馬批判は本当に司馬作品を読み込むことなく、ただ批判のために部分の切り取りをしたり、誤読に基づく見当違いの批判が多いようです。本当に内在的かつ根底的な批判は少ないんじゃないでしょうか。
 私は去年『司馬遼太郎とエロス』(白順社)、『司馬遼太郎 歴史物語』(心交社)の二冊を出しましたが、その際、成田さんの『司馬遼太郎の幕末・明治』(二〇〇三年刊、朝日選書)は本質論が展開されていて、よく参考にさせていただきました。
成田 尾崎秀樹さんのよう...







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