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評者◆丸川哲史×米谷匡史
自分の内側に、抵抗する主体の根拠地を――中国の流動的ダイナミズムを鮮やかに読み解く:対談『ポスト〈改革開放〉の中国』、『竹内好』
ポスト〈改革開放〉の中国――新たな段階に突入した中国社会・経済
丸川哲史
竹内好――アジアとの出会い
丸川哲史
No.2954 ・ 2010年02月20日




 本紙でも八面六臂の活躍をする丸川哲史氏が、重厚な内容の二冊の本『ポスト〈改革開放〉の中国』(作品社)と『竹内好』(河出書房新社)を同時期に刊行した。これを機に、『アジア/日本』(岩波書店)の著者である米谷匡史氏と対談してもらった。(対談日・1月21日、東京・神田神保町にて〔須藤巧・本紙編集〕)

●現代中国を思想として語る
米谷 丸川さんが二冊同時に刊行された『竹内好』(河出書房新社)と『ポスト〈改革開放〉の中国』(作品社)は、アクテュアルな意味を持つ重要な作品です。丸川さん自身にとっても、次のステップに踏み出していく冒険をされた本ではないかと思います。
 特に『ポスト~』では、丸川さんが北京にいらした二〇〇八~〇九年に、現代中国の大きな転換点がおとずれた〈改革開放〉の三〇年に一区切りがついて、ポスト〈改革開放〉の時代に入る大きな節目になったのだ、という仮説を提示されていますね。そして、現代中国、アジアの変動に向き合うにあたって、日本の思想・文化状況や主体性のあり方を問い直す手がかりとして、あらためて竹内好を現代的に読み直されています。
 まずは、現代中国を「思想(資源)」として語り、言葉にしたこと自体が極めて重要だと思います。文化大革命の終焉以降、〈改革開放〉(一九七九年...







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