書評/新聞記事 検索  図書新聞は、毎週土曜日書店発売、定期購読も承ります

【重要なお知らせ】お問い合わせフォーム故障中につき、直接メール(koudoku@toshoshimbun.com)かお電話にてバックナンバー・定期購読の御注文をお願い致します。

評者◆山口 泉
「日本文学」の彼方へ 「朝露」のごとき「希望」の可能性のために
アルベルト・ジャコメッティの椅子
山口泉
No.2950 ・ 2010年01月23日




 山口泉氏が6年ぶりの長編小説『アルベルト・ジャコメッティの椅子』(09年11月・芸術新聞社)を上梓した。1980年代初頭の東京を舞台にしながら、主人公の森眞冬を始めとする青年たちの孤独と連帯を、韓国やヨーロッパへと広がる時代的視野の中で描いた意欲作だ。装幀は高麗隆彦氏。表紙にはアルベルト・ジャコメッティの図版を使用している。ジャコメッティ(1901~66年)はスイス生まれ、主にフランスで活動した彫刻家。版画作品も多い。サルトルが「現代における人間の実存を表現した」と高く評価した。山口泉氏にこの作品にかけた想い、同時代と芸術について語っていただいた。(インタビュー日は12月17日、都内にて。〔聞き手・編集部〕)

▲山口泉(やまぐち・いずみ)氏=1955年、長野県生まれ。74年、東京藝術大学美術学部在学中の77年に『夜よ、天使を受胎せよ』で第13回太宰治賞優秀賞を受賞。以後、小説と評論にわたる文筆活動に入る。89年に『宇宙のみなもとの滝』(新潮社)で第1回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞。著書に『旅する人々の国』上・下(筑摩書房)、『アジア、冬物語』(オーロラ自由アトリエ)、『悲惨鑑賞団』(河出書房新社)など。「オーロラ自由会議」副代表理事として、毎年8月、広島平和記念公...







【今すぐどなたでも読める書評・記事はこちら】
  • 新聞連載(※一部連載を除く)
  • サイト限定連載
  • 読者書評
  • 【現在、図書新聞を定期購読されている方】
    こちらのフォームから「ご契約者のお名前」「郵便番号、ご住所」「メールアドレス」「ID・パスワード新規取得」の旨をご連絡ください。
    【定期購読されていない方】
    定期購読契約が必要です。
    こちらから定期購読のお申し込みをしてください。






    
    リンクサイト
    サイト限定連載
    
    図書新聞出版
      最新刊
    『新宿センチメンタル・ジャーニー』
    『山・自然探究――紀行・エッセイ・評論集』
    『【新版】クリストとジャンヌ=クロード ライフ=ワークス=プロジェクト』
    書店別 週間ベストセラーズ
    ■東京■東京堂書店様調べ
    1位 マチズモを削り取れ
    (武田砂鉄)
    2位 喫茶店で松本隆さんから聞いたこと
    (山下賢二)
    3位 古くて素敵なクラシック・レコードたち
    (村上春樹)
    ■新潟■萬松堂様調べ
    1位 老いる意味
    (森村誠一)
    2位 老いの福袋
    (樋口恵子)
    3位 もうだまされない
    新型コロナの大誤解
    (西村秀一)

    取扱い書店企業概要プライバシーポリシー利用規約