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評者◆鈴木雅雄・林道郎
シュルレアリスム、痴愚礼賛!――対談・鈴木雅雄×林道郎 叢書『シュルレアリスムの25時』をめぐって
ゲラシム・ルカ――ノン=オイディプスの戦略
鈴木雅雄
ヴィクトル・ブローネル――燐光するイメージ
齊藤哲也
No.2950 ・ 2010年01月23日




 このたび、水声社より「シュルレアリスムの25時」という画期的な叢書の刊行が開始された。翻訳ではなく、日本の気鋭のシュルレアリスム研究者による書き下ろしから全巻が成る本叢書のラインナップは、かの国フランスにおいても成立しそうにない。これをめぐり、本叢書の一巻『ゲラシム・ルカ』の著者である鈴木雅雄氏と、上智大学教授の林道郎氏に対談していただいた。(対談日・11月26日、東京・神田神保町にて〔須藤巧・本紙編集〕)


●シュルレアリスムの
リサイクル性と、
機能させるものとしての
イメージ
鈴木 「シュルレアリスムの25時」という全十巻のシリーズが水声社から刊行され始めたわけですが、最初に配本になったぼくの『ゲラシム・ルカ』と齊藤哲也さんの『ヴィクトル・ブローネル』には、共通して出てくるキーワードがいくつかあります。具体的にはまず「遅れ」というタームですね。シュルレアリスムは典型的な「アヴァンギャルド」とは違って、齊藤さんの言葉で言えば「時宜を逸している」のであり、新しいものを発明するよりも、既に存在するものを「リサイクル」していくというわけです。
 もう一つ共通するのは、作品を「使用する」とか「機能させる」とかいう発想です。例えばイメージの問題にしても、それを書いた(描いた)人...







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