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評者◆志葉玲
年末回顧号 志葉玲が語る「政権交代」  真の「政権交代」とは何か――国民の面倒を見ない国家なら、存在意義はない
No.2947 ・ 2009年12月26日




▲政権交代を受けて沖縄で「世界で最も危険な普天間基地の即時閉鎖・返還」「辺野古への新基地建設と県内移設に反対」を訴え2万1000人が集まった(11月8日、宜野湾海浜公園・野外音楽堂)。
 
 今年を振り返る上で、やはり語らなくてはならないのは、政権交代だろう。1955年以来、54年間にわたり、政権の座に君臨してきた自民党がこの夏の衆院選で党崩壊とも言える大敗を喫したのは、文字通りの歴史的な事件である。
 完膚なきまでに自民党を打ちのめしたのは、民主党というよりも、自民党自体の失策ゆえだろう。「世界第2位の経済大国」「一億総中流」だったはずなのに、気がついてみたら相対的貧困率は15・7%、つまり国民の6人に1人近くが貧困層というOECD加盟国30カ国の中でもワースト2の格差大国となってしまった。相対的貧困率とは、所得を世帯人数に振り分けて高い順に並べたときに真ん中の所得を基準に、その半分以下である人が占める割合を示すものだが、これらの人々の収入は生活保護の支給額よりも低い。都心部にある私の家のまわりには、ここ1、2年でホームレスと思しき人々の姿が急激に増えた。一体、日本はどうなってしまったのだと、愕然とする。
 思うに、国家とは国民の面倒を見てナンボのものであるし、それすらしな...







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