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評者◆木村 朗
本物のテロリストは誰なのか?――米国政府への捨て身の抗議文であると同時に、マスコミに対する激しい告発状でもある書
冬の兵士――イラク・アフガン帰還米兵が語る戦場の真実
反戦イラク帰還兵の会/アーロン・グランツ著、TUP訳
No.2941 ・ 2009年11月14日




 2008年3月の4日間、メリーランド州シルバースプリング市の全米労働大学でイラクとアフガニスタンからの帰還兵による「冬の兵士」公聴会が開催された。その証言集会には200人以上が参加し、数十人の帰還兵がイラク・アフガニスタン戦争の実態を告白するとともに、嘘で塗り固められた口実で戦争を開始したブッシュ政権とその嘘を隠す情報操作に加担したマスコミを告発する、勇気ある証言を行った。主催者は「反戦イラク帰還兵の会」(IVAW、9・11以降に兵役についた米帰還兵の権利擁護団体で全米各地に組織をもち会員は約1500人)で、イラクからの全占領軍の即時かつ無条件の撤退、すべての退役軍人および帰還兵の医療保障その他の給付、イラク国民への賠償支払、の三つの目標を掲げている。また、「冬の兵士」とは、ベトナム戦争帰還兵が1971年に開いた反戦集会の名前に起源をもつ。
 本書は、この全米労働大学の「冬の兵士」公聴会とその2ヵ月後に連邦議会で革新系議員団が主催した「冬の兵士」フォーラムでのイラク・アフガニスタンという2つの戦場からの帰還兵たちの貴重な証言を中心に、IVAWとの協同で独立系映画制作者チームが集めたイラク国内の民間人とヨルダン・シリアに脱出したイラク難民の証言も加えてTUPの翻訳で収録したも...







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