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評者◆編集部
ポケットブック
夭折の画家佐伯祐三と妻・米子
稲葉有
歎異抄
唯円著、親鸞述/川村湊訳
書く――言葉・文字・書
石川九楊
通勤電車でよむ詩集
小池昌代編著
現代思想の断層――「神なき時代」の模索
徳永恂 
No.2939 ・ 2009年10月31日




▼夭折の画家佐伯祐三と妻・米子 ▼稲葉有 新宿区に佐伯祐三の旧居(アトリエ)を保存した佐伯公園がある。そこを訪れたことから関心を抱いた杏子は佐伯の絵を画集で確かめ、彼の足どりを追うように調べを進める。しかし、ネット検索で得た落合莞爾氏の「レポート」や著作をもとに探究をつづけると、事態は次第にミステリー味を帯びてくる。結核を病んだとされる祐三はひ素中毒だったらしいこと、食事を拒んで衰弱が加わったこと、また娘の彌智子の死もひ素中毒と見られること……。しかし「結局、真相はわからない」というのが落合レポートの結論だった。彌智子が本当は祐三の兄の子であったとか、米子がパリで荻須高徳のもとに走り、祐三に離婚を持ちかけていたこと、なども謎を深めている。図録つきで小画集をなす。(4・24刊、A6判三一三頁・本体一六〇〇円・影書房)


▼歎異抄 ▼唯円著、親鸞述/川村湊訳 親鸞が語り、その教えを弟子の唯円が書き留めたといわれている『歎異抄』は、今日まで連綿と読み続けられてきた。そして今も、否、今のような時代だからこそなのか、ちょっとしたブームになっている。人は救いを求め、寄り杖を手探っているのだろう。大きめの活字で編んでも90頁前後のものなのに沢山の現代語訳が生まれている。今回訳されたものは、川村...







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