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評者◆杉村昌昭・平井玄
ドゥルーズとガタリの生成変化――六八年から八〇年代までの闘争を回顧で終わらせないために
ドゥルーズとガタリ 交差的評伝
フランソワ・ドス著/杉村昌昭訳
No.2936 ・ 2009年10月10日




重厚な『ドゥルーズとガタリ 交差的評伝』(フランソワ・ドス著、河出書房新社)が出た。これを機に、それぞれに長らくドゥルーズとガタリに関わってきた、本書訳者の杉村昌昭氏と、平井玄氏に対談していただいた。(対談日・8月19日、東京・神田神保町にて。〔須藤巧・本紙編集〕)

▲平井玄(ひらい・げん)氏:音楽批評。1952年東京都生まれ。おもな著書に『路上のマテリアリズム』『暴力と音』『ミッキーマウスのプロレタリア宣言』『千のムジカ』など。
▲杉村昌昭(すぎむら・まさあき)氏:フランス現代思想専攻、龍谷大学教授。1945年静岡県生まれ。おもな著訳書に『資本主義と横断性』『分裂共生論』、F・ガタリ『分子革命』、A・ネグリ『野生のアノマリー』など。

○哲学圏と運動圏の
豊かな「交雑」の歴史
平井 『ドゥルーズとガタリ 交差的評伝』は二段組み六〇〇ページを超える大部の作品ですが、大冊という重荷を感じず一気に読めました。第二次大戦中あたりから始まって九〇年代に二人が亡くなるまで、フランスを中心とした哲学圏と運動圏の豊かな「交雑」の歴史を、ドゥルーズとガタリの角度から大きく描いた「大河物語」というべき著作でしょう。しかし、決して一本の大きな流れに収束することはない。あちこちに無数に分岐して、縦横...







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