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評者◆宇波彰
書評の「原理」へ向けて――宇波彰氏インタビュー「書評の思想」
書評の思想
宇波彰
No.2927 ・ 2009年07月25日




書き下ろしの「書評論」も含む初の書評集『書評の思想』(論創社)を刊行した宇波彰氏に、改めて「書評とは何か」をうかがった。(インタビュー日・6月4日、東京・新宿にて。<編集部・須藤巧>)


●真の書評とは、「書いてないことを読み取る」こと
――本書末尾に「書評のはじまりへ」と題された「書評論」が入っていますね。
宇波 書評にかぎらず文学でも、過去の作品を批評しながら新しいものをつくっていくわけですから、書評はあらゆる学問や批評の「はじまり」であるとずっと考えていました。でもそれは長い時間をかけてやらないとダメなんだと思います。いろんなテーマを考えていくと、ようやくなにかが見えてくる。でもよくわかったと思ったら、もう死んじゃう(笑)。ところで、二、三年前から急にまたラカンのことが気になりだしました(前々から読んではいましたが)。『エクリ』が出たのは一九六六年でした。読んでいくうちに、ドゥルーズよりもラカンのほうが面白くなってきた。というのは、ドゥルーズをやっている人で政治的な発言をしている人は少ないと思うんです。ドゥルージアンというのは、どうも政治的な発言ができないのではないか。べつな言いかたをすれば、ドゥルーズはたしかに政治的なものを持っているかもしれないが、その思想からいろい...







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